映像作家 森内康博さんと小野康男教授によるトーク・セッション
「贈りもの」としての映像メディア
森内康博さんは中学生と映像を作るワークショップを通して、今回展示している作品《Making of BENTO》を制作しました。そうしたワークショップの場では、子供たちが互いに学び合える環境を作り、子供たちの主体的な思いを引き出すことに工夫を重ねてきました。今回のトーク・セッションでは、この作品制作のプロセスで起こった子供たちとの関わりに注目し、「BENTO おべんとう展」のキーワードでもある「他者への贈りもの」という視点を軸に、「贈りもの」「贈与」を生み出すツールとしての映像メディアの可能性を小野教授と語り合います。
プロフィール
森内康博(もりうち・やすひろ)
1985年福岡県生まれ。映像作家。株式会社らくだスタジオ代表取締役。2009年横浜国立大学教育学部人間科学部卒業。らくだスタジオプロデュースによるドキュメンタリー映像や、CM・PV・アートプロジェクトの記録映像の撮影、また大学研究機関との映像アーカイブプロジェクトに携わる。
小野康男(おの・やすお)
1953年岡山生まれ。横浜国立大学教育人間科学部長、横浜国立大学副学長(教育担当)、大学美術教育学会理事長、など歴任。美術教育では、美術理論・美術史を担当。20世紀フランスの芸術思想を中心に研究。
訳書共訳にジャン=フランソワ・リオタール『文の抗争』、ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『時間の前で』、など。2018年には、『美術教育ハンドブック』、『美術教育学の現在から』、『美術教育の理論と実践』で、それぞれ、「美術教育と人類学」、「美術教員の養成における美学・美術史・美術批評の位相」、「教員養成の美術教育研究」の章を執筆した。