阿部了さん・阿部直美さんとクラフト・エヴィング商會によるトークセッション
「はじまりはモノクロだった」
2018年8月22日(火)
8月10日18時より開催されたトークセッションは、夫婦セッションでもありました。
本展出品作家である阿部了さんと直美さんご夫妻、阿部さんの最新の写真集『ひるけ』の装丁を手がけられたクラフト・エヴィング商會の吉田篤弘さんと浩美さんご夫妻。
展覧会担当の当館学芸員熊谷からの展覧会概要説明の後、トークセッションがスタートしました。
本セッションの進行は、阿部直美さん。直美さんは、全日空の機内誌『翼の王国』での阿部さんの写真の連載「お弁当の時間」のテキストを執筆されています。
『ひるけ』の装丁をクラフト・エヴィング商會のお二人に依頼される際のエピソードもお話くださいました。直美さんからは「緊張して舞い上がりそう」という発言も。
直美さんの「緊張して舞い上がりそう」の発言をうけ、吉田篤弘さんも続きます。
「阿部さんにいずれ写真を撮ってもらって、お仕事をしたいなとだいぶ前から思っていたのです」
それを聞いた、阿部さんが
「いやいや、待ってください!大尊敬するお二人に!」
と。
楽しくも、深いトークセッションが終始続きました。
会場の机の上に並べられたのはモノクロの写真たち。
お弁当と、そのおべんとうを食べる人のポートレートが並びます。デジタルで表示される写真とは異なり、印画紙の質感も写真に趣を添えます。
本展図録と阿部さんの『ひるけ』の特別販売会&サイン会もおこなわれました。
写真・中島佑輔
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